照明選びのコツを掴むーその2

照明は、使う場所によって上手に活用する決まりごとみたいなことがあります。

それを理解するにはそれぞれの種類と特徴および演出効果や組み合わせなどを、ざっと知っておくことが大事なんです。

照明の種類と特徴と役割

おしゃれなライティングの基本は「一室多灯」にあるのです。少し前までの日本の住まいでは「照明はひと部屋にひとつ」というのがなんとなく常識的な感じでした。

しかしお出かけしてお洒落なショップやホテルなどを利用したときに、たくさんの照明が使われているのを経験されている方は多いと思います。

そうなんです。おしゃれなライティングの基本は、複数の照明を使った「光の組み合わせ」にあるんですね。

照明のコツを掴むーその1では、照明の種類をざっとご紹介させていただきましたが、照明はその役割によって、「主照明」と「部分照明」の二種類に大別されるようです。「主照明は」、文字通り部屋全体の明るさを確保するための照明をいいます。

主照明を補佐し、部分的かつ相対的に明るさを補い光の演出をするのが、「補助照明」になります。

そしてこのふたつの照明を組み合わせることが、上手なライティングの基本中の基本となります。

主照明:・シーリングライト・ダウンライト・ペンダントライトなど

補助照明:・スポットライト・ブランケットライト・フロアスタンド・スタンドライトなど

主照明はほとんど最初から設置が決まっているものが多く、補助照明は、使用する部屋の用途や雰囲気を演出するため、主照明とうまくアレンジするものと考えて後から設置するものがほとんどです。

照明の色合いと明るさ

白熱灯器具に使われる電球には、「白熱灯」「電球形蛍光灯」「LED電球」「直管蛍光灯」があります。

一般的に白熱球は暖かみのあるオレンジ系の光が特徴で、安らぎを感じさせてくれます。影が強く出るクリア球と影を弱くするフロスト球という対比もあります。

それに対して蛍光ランプは、白が強く活動的でいきいきしたイメージ。こちらにも数種類の色があるので、しっかり好みを決めて選びたいものですね。

近年、省エネ住宅思考が進むなか、白熱灯、蛍光灯が敬遠され、製造量も削減される方向性にあると言う報道もあり、人気が高まっているのがLEDです。圧倒的に寿命が長い上に消費電力も少ない。白熱球に近い暖かさを感じる商品も発売されて選択肢が広がっています。

しかし今までの電源器具と互換性がなく、LED専用などの商品もあるので、購入の際に確認しておくことが必要です。

適切な明るさとはどのくらいなのでしょうか

『1畳につき40W』これが快適な明るさの目安とされています。しかし言ってみれば目的やイメージによって、必要な明るさは人それぞれ。自分好みの空間を演出することが大事です。

一応目安を記載しておきます。

・白熱電球:肌の色や料理の色を美しく見せてくれるのでダイニングや雰囲気を出したい場所に向いています。寿命は1000〜2000時間。調光可能です。 明るさの目安:4畳120~180W 6畳180~240W 8畳 240~320W

・蛍光灯:蛍光灯球は部屋全体をまんべんなく照らし、影もできにくい光です。寿命は白熱球の約4倍、消費電力は約1/4です。調光はできません。光の色は昼光色、昼白色、電球色の3色です。明るさの目安:4畳 45W 6畳 60W 8畳 80W

・LED:LED球は白熱球に比べ、寿命は約40倍、消費電力は約1/8と経済的です。リビングやトイレなど、どんな場所にもオススメです。最近は調光可能な製品が増えてきています。明るさの目安:4畳 2200~3000lm 6畳 2700~3700lm  8畳 3300~4300lm

■器具光束 [lm(ルーメン)]

全光束とは、光源から360度すべての方向に放出する光の量のことをいい、照明器具の明るさをあらわします。lm(ルーメン)という単位を使用し、数値が大きいほど明るくなります。

※照明器具のデザイン、天井、壁や家具の色、照明の位置・高さ・家具等の条件によって異なる場合がございます。
※明かりの感じ方には個人差がございます。特に高齢の方では、より暗く感じる場合もございます。

部屋別の照明の選び方

部屋の役割や使う目的を考えることでどのような照明を選べばいいのかがわかります。部屋別の照明の選び方について具体的に考えてみましょう。

リビング編

リビングの明かりは組み合わせを楽しめる「一室多灯」

リビングでは家族全員が集まったり、それぞれにいろいろなことをして過ごします住まいの中心的な場所ですよね。家族でお話をしたり、テレビを見たり、音楽を楽しんだりいろいろな場面が展開します。

だからいろいろな目的に応じて照明も変えられるようにするのが理想です。主照明に間接照明を加えて、様々なあかりの組み合わせを楽しめる「一室多灯」のスタイルを採り入れてみるのがいいですね。

ポイントは全体照明と間接照明をうまく使うこと。

間接照明といったらダウンライト、スポットライト、フロアスタンド、テーブルライトなどですが、スポットライトやダウンライトは絵画や置物、観葉植物を効果的に見せてくれるし、なかでもLED照明なら大切な美術品や植物を傷める心配もないので、上手に配置するとお気に入りのインテリアが引き立ちます。


また、フロアスタンドやテーブルライトは、全体照明だけでは影になりやすい手元の明るさが欲しいときには必須のアイテムです。陰影を意識した雰囲気作りにはその機能を十分に発揮してくれます。

全体照明として使うシーリングライトは、調光機能がある商品がおすすめです。シーリングライトと間接照明の明かりのコントラストをうまく調整すると、絵画によく使われるのグラデーション効果のように光の明暗のグラデーションが素敵な空間を演出してくれます。

置いてみたいのはソファサイド。できれば部屋の中央ではなく隅に近い側に置くのがポイントです。ソファサイドの明かりは、フロアライト、テーブルライトのどちらでもOKです。あなたのお好みで配置してください。

2つめの間接照明として、ソファサイドと対角の位置にフロアライトを置いてみるもの効果的です。大きめのフロアライトは、部屋全体の照度にも影響するので調光機能があるのがいいですね。

複数の間接照明を使いこなすことが、より快適な住まい空間を演出することになります。コツとして2つ以上の間接照明を使う場合、高さに変化をつけるのもおすすめ。高い照明は部屋の奥行きや広さを感じさせ、低い照明はくつろぎを演出してくれます。立体的な陰影がつくことでシーンに合わせたアレンジも楽しめます。

家族が揃う団らんの時間や普段テレビを見る時は、天井の主照明を使い、映画や音楽鑑賞の時には主照明をやや暗めに調節し、スポットライトなどの壁への反射光を利用すると気分も落ち着き、映像や音楽に集中することができます。

本を読むときには、天井を照らすスポットライトなどでやわらかな光をプラスし、手元をスタンドで照らせばリラックスして読書を楽しめます。

ダイニング編

ペンダントライトが人気です。

ダイニングのメインはなんと言っても食事ですよね。料理は舌で味わって目で楽しむともいわれます。

だから当然ダイニングの照明は食事がおいしく見えることを重視して選ぶとよいでしょう。

ダイニングの照明としておすすめするのが電球色のペンダントライトです。特に複数のペンダントを使うケースが増えています。電球色は料理を色鮮やかに演出し、陰影がはっきりするので立体感が出てよりおいしく見えます。

複数のペンダントライトを設置するには、簡易ダクトレールが便利です。部屋の雰囲気を損なうことなく、きれいに照明を下げることができます。天井備え付けの引掛けシーリングがあれば誰でもDIY感覚で簡単に取り付けが可能です。

ペンダントライトの設置で注意したいのは、テーブルからの高さ。照明自体の明るさにもよりますが、60~80cmがベストの高さです。また、シェードの大きいタイプはあまり低い位置に設置すると圧迫感があり、邪魔な感じがします。天井の高さ、ダイニングテーブルのサイズなどを考慮しながら購入するようにしたいですね。

ご夫婦やご家族の特別の日にはペンダントライトにキャンドルをプラスするのもいいですね。それだけで幻想的な雰囲気を演出してくれます。

キッチン編

キッチンライトに適した照明として、「キッチンライト(シーリング)」「ダウンライト」「ペンダントライト」「スポットライト」の4つの組み合わせが挙げられます。

キッチンライトの特徴は、天井に直接取り付けることで最も高い位置から広範囲に光が届けられるということです。台所を中心に明るくするため、快適な作業には必須の照明といます。

天井に穴をあけて埋め込むダウンライトは、フラットな天井が部屋の空間をスッキリと広く見せてくれます。他の照明よりも埃がたまりにくいため掃除の手間がかかりません。設置場所によってはスポットライトとしてお洒落な空間を演出するなど、用途によって使い分けが可能なのも魅力の一つです。

ペンダントライトは、ライトから照らす部分までの距離が近いため、部屋全体を照らすのではなく限られたスペースを照らすのが特徴。お店のカウンターのようなちょっとした個性や雰囲気を演出したい場合などアクセントとしても選ばれています。

スポットライトは、ライトの向きを変えることでホテルのバーカウンターの様な空間演出が可能です。親しい仲間を呼んでのホームパーティなどの演出には効果的ですね。スポットライトを簡単に設置ができる簡単取り付け用のダクトレールもありますので、気軽にスタイリッシュなスポットライト空間を楽しむこともできます

寝室編

寝室での照明は心身ともにリラックスできることが優先ですね。

明るすぎないこと、照明が目に直接入らないことも大切です。まぶしすぎる照明は眠りの妨げになります。天井のシーリングライトは消して、就寝の1~2時間前から暖色でやわらかい電球色のスタンドなど間接照明にしたり、調光機能のある照明をうまく利用して、こころも身体もゆっくりおやすみモードに切り替えましょう。

照明器具の位置をなるべく低くすることで落ち着いた雰囲気が作れます。足元灯なども光源が見えないよう取り付け位置やベッドの位置を工夫しましょう。

子供部屋編

子供部屋で子供は勉強をしたり、本を読んだり、遊んだり、ベッドに寝そべってゲームをしたり様々な姿勢をとることが予想されます。そのため、部屋のどの場所でも天井から明るく照らすことのできる、シーリングライトがベストです。

 勉強する時は、昼白色の蛍光灯を使うと交感神経を刺激して集中力を高めてくれます。手元を照らしてくれるデスクスタンドもあるといいですね。

ただ、明るすぎる照明の中で長時間勉強をすると寝つきが悪くなることもあるので、寝る前は間接照明に切り替えるようにしてあげてください。

 

和室編

和室は、木や畳の素材感にピッタリの暖かみのある電球色のあかりを使うのがおすすめです。

行灯(あんどん)のような小ぶりのスタンドを置いて、低い位置から照らせば和室らしい落ち着きが生まれます。床の間の掛け軸や生け花をスポットライトでやさしく照らしてみるのも雰囲気がでていいですね。

 

玄関・廊下編

迎える家族には帰宅した安心感を、もてなすお客様には歓迎の気持ちを伝えることが玄関・廊下の照明の役割です。

そのためには「足元まで明るく」を第一に考えましょう。電球色を使えば、明るく、暖かな雰囲気で迎えることができます。

廊下では天井からのダウンライトを上手に活用し、壁にかけた絵や写真にさりげなくスポットライトを当てるなどちょっとした演出でもてなすのもお洒落ですね。

以上、少しでも参考になれば幸せです。

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